引っ込み思案がどんどん行動出来る子どもに!キャンプで子育てをアプデする

こんなお悩みはありませんか?

知らない所に行くと萎縮してしまう
初対面だとなかなか友達を作れない
そもそも知らない人達がいる所へは行きたがらない

こんにちは”キャンプ育”トレーナーのRockです。

私は子ども時代引っ込み思案でした。そもそも知らない人とは話したくないし、家でゲームやってる方がいいし、外に出るのは億劫でした。子どもならある程度は性格的にしょうがない部分もあると思いますが、そのまま大人になっていたらと思うと・・・どうなっていたのでしょうか。

今回は、キャンプで適応能力が高まり、どんどん行動出来る子どもになるというお話です。そもそもキャンプって過酷な面がありますからね、当然家で寝転んでいるよりも成長出来る要素が多いんです。

私もキャンプインストラクター資格取得の際に、30名規模の初対面の人たちと1泊2日(その時はコテージ泊)のプログラムを体験しました。最初は正直、「早く終わらないかな」と思っていました。ですがプログラムをこなしていく中皆と妙な一体感が生まれ、試験終了の際には大きな達成感と少し寂しさを感じた物です。

精神が発達している大人でも、知らない場所知らない人との共同作業は緊張するものですよね。発展途上の子どもなら尚の事、キャンプでの成長効果は大きいと考えられます!

以下目次です。

キャンプで環境の変化に強い子どもになる

前頭葉には人間が変化に適応する為に、ある反応を続けようとする傾向を抑える役割があるそうです。

十分な身体活動とコミュニケーション体験を含むキャンプ活動は,参加者の注意機能,ワーキングメモリー機能,抑制機能を向上させたと推測できる。

賢一,寺沢宏次,西條修光,正木健雄,「子どものキャンプ経験が大脳活動に与える影響について」,日本野外教育学会第2回大会研究発表抄録集,1998,pp74―75

つまり前頭葉の発達が、環境の変化に適応しどんどん行動できる子どもになるポイントだと言えます。そしてそれは長期キャンプでより効果が表れ短期のキャンプでも効果はあるという事です。

やっぱり新しい環境で物怖じしていては何か行動する事も出来ませんからね。キャンプが効果を示す理由として、昨今の公園の遊具の廃止やスマホやエンタメの充実などの影響があるのでは無いでしょうか。外遊びが少なくなり、他人とのコミュニケーション不足が子どもの環境への適応力の成長を阻害しているのかもしれません。

日本では,少子化・核家族化・外遊び環境の危険度増大・内遊びの充実によって,外遊び・群れ遊びが減少し,運動量不足と相俟って他者とのコミュニケーション体験の不足が生じ,「不活発型」→「興奮型」→「おっとり型」→「活発型」という発達過程6)18)21)4)の成立に時間的な遅れが生じたと考えた。

賢一,寺沢宏次,西條修光,正木健雄,「子どものキャンプ経験が大脳活動に与える影響について」,日本野外教育学会第2回大会研究発表抄録集,1998,pp74―75

今子ども達をめぐる状況が悪とは言いませんが、スマホやインターネットは20数年前までは一部の人達しか使っていませんでした。もはやchatGPTなどのAIも一般に台頭し始め大人でも変化について行くのが大変な世の中です。そんな中子どもの変化への適応力を育ててあげる事は、将来の投資としてとっても有意義な事なのかもしれません。

参考:長期キャンプ体験が子どもの大脳活動に与える影響

キャンプは身体を動かす!人とコミュニケーションをとる!

キャンプは単純に身体活動レベルが上がります。料理をする時もガスコンロをひねるのと、薪割からするのでは消費カロリーのレベルが違いますよね?笑(特に意味のない比較ですが、薪割30分とお家での料理から片付け30分を私の条件でカロリー比較した所、薪割り190kcal・料理47kcalでした)。あと組織キャンプの場合は他人との協力が必要になってきます。役割分担をしないと効率よく準備や片づけが出来ないですからね。

大人レベルだと正直「面倒だな」と思う事でも、子どもからしたらとっても貴重な経験になります。出来る範囲内でテント設営や、キャンプ料理、あと片付けなどをやってもらうのが良いですよね。

幼少期に自然活動を経験している子供は、大人になっても社会性などに良い影響があるとの研究結果もあります。楽しみながら前頭葉の成長が期待出来るなら、キャンプは子育ての選択肢としても良いのでは無いでしょうか。

環境適応能力が育つ場面

楽しんで行うキャンプも勿論いいですが、適応能力を育てるにはキャンプで「何をするか」というのも大事です。大人だけなら何もやらないキャンプもいいですよね。でも、子どもにはあらかじめ「体験」を考えて置くと良いでしょう。

「今回は子どもに火起こしをやらせてみようかな」、「近くに川があったな、そこで魚釣りをしてみよう」など、おもいっきり外遊びをさせてあげたいですよね。

グループでキャンプファイヤーの出し物を考えた

皆さんも野外教室などで経験があるのではないでしょうか?これは行楽のキャンプより組織キャンプなどでないと出来ないと思いますが。グループ毎にあらかじめ用意した催しを行うというものです。何かを他人と協力して成し遂げるという強烈な原体験になります。

私も小学校時代のキャンプファイヤーや催しものは未だに覚えています。記憶に残っているという事はそれだけ感情が揺さぶられたという事です。

普通のキャンプ場のサイトでは先ず厳しいのですが、各少年自然の家などではキャンプファイヤーが出来る所があります。人数が多いキャンプの際には挑戦してみてもいいのでは無いでしょうか。

キャンプのプログラムで皆と山登りに挑戦した

山登りも強烈な成功体験になります。勿論嫌になってしまわない様に子どもレベルに応じた山を選ぶ必要がありますが。

2泊3日のキャンプの中日とか、1泊のキャンプのチェックアウト後に、山登りに(ハイキングもあり)適当な山があれば挑戦してみるのはいかがでしょうか。

山登りはとっても良い運動になり体力の向上も狙えるでしょう。友達や仲間と一緒に登るのであれば、苦労を共にする事で一体感も生まれるはずです。

火を起こす為に薪割をやってみる

前述しましたが、例えば料理を作る際に必要な薪割りをしてみる事です。身体レベルの向上も見込めますし、自分で薪を割ったという達成感自己肯定感が得られます。

薪割りを体験できるキャンプ施設もありますし、あえて切り出しの樹木を持って行って薪割りをしてみるのもいいかもしれませんね。

薪割りも、友達や親と協力して行う中でコミュニケーション能力と行動力が育つでしょう。そして、くれぐれも怪我には気を付けて下さい

おわりに

いかがでしたでしょうか。前頭葉の発達が環境に適応できる子どもを育てるには大事、というのがわかっていただけたでしょうか。昨今ではそういう機会が減りつつある環境も・・。

お家の中でもゲームに動画、映画と楽しい事いっぱいありますからね。でもたまーにで良いです、何も頻繁にキャンプに行くのではなく、年に1~2回でもそういう機会があると子育てがアップデート出来る可能性があるのではないでしょうか。

引っ込み思案なお子様のキャンプへの誘い方もブログでご紹介しています。新しい場所、新しい人に会っても物怖じせず、どんどん行動出来る子になれるといいですよね。