「スマホに依存しない子どもを育てる」為に親が知っておくべき事

子どもがスマホばっかり触っていてこのまま見守ってて良いのか少し不安。親としてスマホとの付き合い方を教えてあげられることはないのだろうか。

こんにちは”キャンプ育トレーナー”のRockです。

皆さんスマートフォンはお持ちですか。大体の方がお持ちじゃないでしょうか。今や日本のスマートフォンの個人普及率は67.6%となっています。(総務省調べ)調べ物やゲームが出来たりお財布になったりと現代人は必須道具ですよね。

それだけ身近で便利なスマホですが、沢山のメリットの裏に目を背けづらいデメリットも存在します。この記事で読む事でお子様に対する有意義なスマホ教育の参考となりましたら幸いです。

スマホって駄目なの?

「いやそもそもスマホは無くてはならないし、別にいくら使ってもいいじゃん。」と思うと思います。確かにとても重要なツールなのですが、スマホのデメリットはずばり・・スマホ依存です。

一般的に、常にスマホを所持していて画面を確認し、何か操作していないと落ち着かなくなるなどスマホの使用がやめられなくなってしまう状態を「スマホ依存」もしくは「スマホ依存症」と呼んでいます。

そもそも依存とは、特定の物質の使用や行為が精神的、身体的になくてはならなくなり、自分ではコントロールできなくなる状態を指します。

「スマホ依存」は病気として認定されたものではありませんが、スマホに依存してしまい、やめたくてもやめられなくなって医療機関を受診する人もいるようです。

TONE MOBILE

何故なら「無くてはならない」が「無いと我慢できない」に変わってしまっているからです。例えば私たちは隙間時間があるとすぐにスマホを触りたくなりますよね。別に用事が無くても適当にSNSを漁って興味を引く動画を見つけようとします。でもいつも持っているスマホを手放してみると何をしていいか分からなくなりませんか。

その状態は正にスマホに依存してしまっていると言えます。

スマホ依存になると何がいけないか

結論から言うと時間を無限に奪われてしまうというのが一番良くないと感じます。

かくいう私もスマホ依存気味です。スクリーンタイムという機能で使用時間等を確認出来るのですが、画面を見ている平均6時間!?持ち上げ回数180回!?通知回数50回!?多分、ちょっと異常ですよね。

通知の度に私は注意を逸らされているのだと思うとぞっとします。アンデュシュ・ハンセン著、「スマホ脳」というタイトルの本では、実際に使っている瞬間だけではなく「持っているだけ」で人間の集中力を奪うと書かれています。またSNSの通知やネットサーフィンで人間は報償系ホルモンのドーパミンが分泌されます。それはギャンブルに依存してしまう人のそれと全く同じ仕組みとのことです。

人間の本能的な観点で言うと、数十万年前まで狩猟民族であった私たちの祖先が木になっている木の実を見つけた時の興奮が遺伝子に刻まれているとも言われています。それは生きるか死ぬかの発見ですから躍起になるのは仕方ないと言えます。

つまり私たちは、何か良いものや興奮する発見がないかと手元にあるスマホに躍起になってしまうんですね。私はギャンブルはやりませんが何となく気持ちが分かるような気がします。

私も仕事の合間についスマホをチェックしてしまいます。勿論スマホを活用するのは仕事においてもプライベートでもとても有意義なことです。現代人では欠かせないツールなのかもしれません。

ですができれば子どもに与えるなら依存を避けてほしいですよね。

どうすれば依存にならないの?

結論スマホに依存しないためには「スマホをから離れる時間を作る事」です。持っているだけでも集中力を奪うのですから、持たない時間をなるべく作るのがベストです。いくらルールを決めたり、スマホのインターネットフィルターを利用していても所有している限り通知やSNSの更新が気になってしまいますよね。

依存状態にある人の脳の画像研究では、

  • 自分や相手の感情の読み取りに関わる部分
  • 注意力、記憶力などの認知機能に関わる部分

などが萎縮するといわれています。

脳の発達途上にある思春期・青年期では、さらに影響が大きいと考えられています。その年代でスマホ依存に陥ると、膨大な時間が失われ、豊かな体験や学習する機会を失ってしまいます。
又、脳だけでなく体への影響としては、肥満、視力の低下、腰痛、頭痛の原因となるだけでなく、熱中するあまりエコノミークラス症候群になってしまうこともあり、命にかかわる状態になることがあります。
スマートフォンは身近なものとなっておりゲームやSNSなど便利な機能がつき簡単に楽しみが得られ、興味や関心が刺激され続けた状態となり、さらなる楽しみを求めて長い時間使用したくなり、やがて自分の力ではやめられなくなってしまう依存状態に至ります。依存状態が長引くと深刻な引きこもりに至ることがあり、このためスマホ依存は速やかな治療が必要です。

東邦大学医療センター https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/mentalhealth/mental/smartphone_dependence/index.html
例えば、
  • 一日の使用時間を2時間と決める
  • 火曜日と金曜日はスマホを使わない日にする
  • 寝床にスマフォを持ち込まない
  • スマフォの置き場所を決めておく(直ぐに手の伸びないところ)
などが効果的だと思います。
勿論子供に強要するのではなく、大人もお手本としてやっていく事が大事です。大人がやっているのに強要されてしまうのは潜在的に子供の心に不信感をもたらします。「なんでパパはいいのに僕はダメなの?」なってしまいます(; ・`д・´)
「え、そんなの無理」と感じるかもしれませんが、スマホを自由に使い始め恩恵と弊害を身をもって体験している私たちの経験は次の世代に生かしたい所ですよね。
私は休日の日などに「何も目的のない散歩」を取り入れています。スマホは持たず、マインドフルネスを生かした休息を意識しています。
それはまた別のお話ですが、まず自分なりのスマホ依存の治療法を実践して、子どもと一緒に取り組んではいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。スマホは今ではSNSやYoutubeで立派なお仕事が出来てしますので、とても大きな可能性をもったツールです。でもある側面ではスマホ依存というリスクによってコミュニケーションが苦手になってしまったり他への注意力が散漫になってしまったり。あまり健康的とは言いづらい影響も分かってきています。

仕事で使っていてもニュースやSNSは気に目に入って来てしまいますからね。小学校や中学校ではSNSグループに入っていないと仲間外れにされてしまうとかも耳にします。多感な時期なのでそんなのは気にするなという大人の理論は通じないのは分かります。でもそのような尺度で良し悪しを判断する子どもになるべく育てない努力は出来るのかなと思っています。

スマホ依存は最近になって騒がれ始めました。まだまだ付き合い方は変化してくると思いますが、私たち大人がしっかり子ども達の教育にいかしていきたいですよね。