学校に行きたくないを予防するレジリエンスの高め方

こんな事に悩んではいませんか?

子どもが学校に行きたくないと毎朝言ってくる
ちょっと嫌な事があるだけで休みがちになる
内向的で友人関係が上手く行かずに不安を抱えている

こんには”キャンプ育”トレーナーのRockです。

子どもが「学校に行きたくない」なんて言い出すと親としては不安に思いますよね。

学校に行きたくなくなってしまう理由は様々です。

  • 学校で嫌な事があった
  • 家庭で嫌な事があった
  • 学校で嫌な事がありそうだと思っている
  • 家庭で甘やかされすぎていて厳しい学校が嫌だ
  • 家で出来ていたことが学校では出来なくて落ち込んだ

気持ちだけの軽いものだったり実際に不登校になってしまったり、子どもにより程度の差もありますが、出来れば自分で問題を解決してくれるような逞しい子どもに育って欲しいですよね。

子どもそれぞれなので対応も繊細さが必要ですが、今回は子どもが学校に行きたくない理由があってもそれを自分で乗り越えられる力を持てる可能性があるというお話です。

レジリエンスを築く

レジリエンスという言葉を耳にした事がありますでしょうか。教育や心理学の分野で「打たれ強さ」、「逆境力」、「折れない心」、「耐久力」、「精神的回復力」などど訳されます。つまり困難な状況でも乗り越える事が出来る力という事です。

このレジリエンスと不登校は因果関係があるとされています。

例えば学校の勉強で出来ない事があって落ち込んでも一時的なもので、新たな目標を見出して取り組む事が出来たり。家庭でショックな出来事があって学校に行く気分じゃなくても自分で意欲を取り戻す事が出来たりします。

あらかじめこのレジリエンスを築いておく事で「学校へ行きたくない」を一過性で終わらせ、気持ちを切り替える事が出来る可能性があると言えます。

参考:教育総合研究 創刊号/不登校児は、なぜ学校に行かれないのかⅢ

子ども時代にレジリエンスを築く重要性

レジリエンスが低く学校へ行きたくなくて不登校などになってしまうと、将来的に大人の引きこもりになってしまう可能性があります。そのために周りの大人が子どもに対していい刺激を与えられる様に接していかなければなりません。そしてレジリエンスを築くには子ども時代が大事なんです。

色々な経験をもとに育って行く物なので親がサポートし易い子ども時代の方がレジリエンスを築きやすいですし、その後長く社会において役に立ちます。

柔軟で強い心をもった子どもに育てる為に、親がレジリエンスの築き方を知っておく事が大事です。具体的にどういった事でレジリエンスは築かれるか簡単にご紹介致します。

キャンプでレジリエンスを築く

アメリカ精神医学会が提案しているのが

1.親戚や友人らと良好な関係を維持する。2.危機やストレスに満ちた出来事でも、それを耐え難い問題としてみないようにする。3.変えられない状況を受容する。4.現実的な目標を立て、それに向かって進む。5.不利な状況であっても、決断し行動する。6.損失を出した闘いの後には、自己発見の機会を探す。7.自信を深める。8.長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する。9.希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する。10.心と体をケアし、定期的に運動し、自己のニーズと気持ちに注意を払う。

参考:教育総合研究 創刊号/不登校児は、なぜ学校に行かれないのかⅢ

このような体験がレジリエンスを築くのに重要だという事です。少し難しいかもしれませんが前向きに考える習慣、運動をする友達と上手く付き合う難しい事でもやってみる失敗しても落ち込まないダメな時はダメを受け入れる目標を持ってやってみる、といった事です。

子どもの状況に合わせた方法を用いる事で「学校に行きたくない」という考えが変化する可能性があります。例えば友達と喧嘩をしてしまった場合、「仲直りする方法」や「次は喧嘩をしないようにする目標」などを親が提案してあげる事で学校に行きたくない気持ちを変えてあげられるかもしれません。

あと私はキャンプでレジリエンスを高める事を提案致します。キャンプは正直過酷です。不便と非日常を楽しむ物なので当然ですが、場所選びやテント設営一つとっても困難の連続です。雨がふったり風が吹いたりする事にも対応を求められます。キャンプ飯だって初めは上手に作れないと思います。

でもその分達成した時に大きな満足感を味わう事ができ、自己肯定感が高まります。10.心と体をケアし、定期的に運動し、自己のニーズと気持ちに注意を払う。に自然の癒し効果や、自分と向き合い身体を動かして過ごすキャンプはぴったりではないでしょうか。

先ずは学校に行きたくない理由をしっかりと把握してあげてそれに沿いながらレジリエンスを高めるのがポイントです。

終わりに

レジリエンスの他にも、自分には価値があると感じる「基本的自尊感情」などが大切で、これは小さい成功体験の積み重ねや少しずつできる事が増えていく中で形成されていきます。さらに親が子どもの体験や感想に対して共感したり肯定したり自分の考えを話したりする事も大切です。

キャンプは親と子どものレジリエンスや基本的自尊感情を高めるのにとっても適しています。もし「学校へ行きたくない」と子どもが話していたら試しにキャンプなど挑戦してみてはいかがでしょうか。