小学生のうつ病を予防する!キャンプでの森林浴

うつ病って大人が患うってイメージがありませんか?でも実際は小学生位の年齢から少なく無い割合でうつになってしまう可能性もあるのです。

こんにちは!”キャンプ育”トレーナーのRockです。

今回は少しセンシンティブな内容になっています。

私も学生の頃、軽くうつ病の症状がありました。とても臆病&敏感で人目が気になり、24時間人間関係の事で悩んでいました。勿論人により程度があるので、私程度の経験では分かりかねる部分もあります。でも昨今SNSなどのコミュニティでの立ち振る舞いや、情報が簡単に入手出来る事での世間の監視の目など、子どもでもうつになってしまうリスクは上がってきているのではと感じます。

国立成育医療研究センターが、2020年11月~12月に4,629名を対象にした「コロナ×こどもアンケート」の報告によると、、小学4年生以上の15%~30%のこどもに中等度以上のうつ症状がある事が分かりました。

コロナ禍という影響がある結果だと思いますが、子どもや保護者のストレスや不安、環境の変化が強く影響されるとの事です。

実際の症状として下記をご参考下さい。

からだの症状

  • 食欲不振、過食
  • 不眠、過眠
  • 疲れやすい
  • 口数が減った、小声、緩慢な話し方
  • 緩慢な行動
  • 不登校、引きこもり

こころの症状

  • 憂うつ、悲観的、イライラ
  • 意欲の低下、無気力
  • 無感動、楽しみがなくなる
  • 集中力や判断力の低下
  • 将来への失望、自分が無価値に感じる
  • 死についてよく考える

いなばクリニック https://www.iba-clinic.com/depression/

実際にうつになってしまったら、しかるべき医療機関で適切な処置を受けなければいけません。でもなるべくそんな事にはならない様に予防、又は軽減出来ると良いですよね。

今回はそんな小学生のうつを予防する、森林欲というお話です。

森林浴でストレスを発散する

前提として私はお医者様ではありませんので、キャンプのプロという立場でお話する事をご了承下さい。

結論、ストレスを軽減する事が大事だと言えます。そしてその方法としてキャンプでの森林浴を私はおススメしています。

忠北国立大学森林資源学部の2011年に公開された研究では、森林セラピーキャンプがアルコール依存症患者のうつ病に与える影響を調べ、なんと9日間森林キャンプを行った群にうつ病の大幅な改善が見られたそうです。

キャンプは自然の中で行う為日常から離れる事となります。

  • 学校や家での決まり事
  • 友達関係の悩み
  • スマホからの刺激
  • TVやサブスクなどのエンタメ

スマホなどの電子機器も持ち込まない事で、森林欲の恩恵を一身に受ける事が出来ます。これって自律神経や精神の安定を図る「瞑想」にも近いのかも知れないですね。川のせせらぎや鳥の鳴き声、日常の喧騒から離れる事で普段抱えているストレスを遠ざけるのです。

森林からは「フィトンチッド」が分泌されている

森林からは「フィトンチッド」とよばれる成分が分泌されています。

から約20年程前に、当時の「林野庁」の提唱で、樹木に接し、癒しを求める行為として「森林浴」という言葉がうまれました。森林浴は身体に良いとされており、欧米では「森林浴セラピー」や「自然療法」として森林浴が実際に医療の現場で実用化されており、保険が適用される国もあります。森林浴はとても健康的で、次のような効能が期待されています。

  • ストレスホルモン減少
  • 副交感神経活動が活発
  • 交感神経活動抑制が活発
  • 血圧、脈拍数低下
  • たんぱく質増加
  • 病気に対する免疫力UP

フィトンチッドジャパン株式会社 https://www.phytoncide.co.jp/efficacy.php

「森林の香り」という意味のフィトンチッドですが、抗菌作用をもつ以外にも人間の身体にとても良い効果があるのです。

例えばヒノキで出来たお風呂って何となくリラックスしませんか?あと、外で食べるご飯って美味しく感じませんか?これらは森林浴のフィトンチッドの影響で、副交感神経活動が優位になっている証拠だと思います。

現代では昔より子どもの自然活動が減ってきたと言われています。物理的な自然の減少の他に、安全面の問題などもあるかもしれません。でもうつの予防&軽減につながる森林浴が出来て、身体活動レベルも上がるキャンプは、現代の子どもにこそ必須なのではないでしょうか。

キャンプ育トレーナーのおススメな過ごし方

キャンプが一番自然への滞在時間が長いのでおススメです。出来れば宿泊を伴うキャンプが良いでしょう。

前述通り、出来れば電子機器は持ち込まない。そして燻製料理ピザ作りなど時間のかかるキャンプ飯じっくりと子どもと作りましょう。川があれば椅子を近くに置いて石でも投げながら(小さいのですよ!)ぼーっとする。夜は虫の鳴き声をききながら空を見上げて星を眺めてみる焚火を囲んで最近の出来事などを話してみる。朝は小鳥のさえずりを聞きながらテント内でまどろむ

そんなゆっくりとした時間の中で、日々のストレスを軽減していきましょう。

キャンプに行けない場合は、

  • 緑の多い公園に行く
  • 広い芝生の広場に行く
  • 大きな湖に行く
  • 景色の良い道の駅へ育
  • まかいの牧場へ行く

などでも良いと思います。

当日と翌日に予定を入れず、忙しくしない事もポイントです。準備に大変にならない様に必要最低限の道具を選び、子どもとリラックスするのを第一に心掛けましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか、今や小学生でもうつ病を患ってしまう可能性がある時代です。予防するにはキャンプでの森林浴がおススメです。

環境を変えると気分も変わりますし、何しろ日常は刺激がとても多いです。人間関係やネットから離れてゆっくりと過ごす時間を積極的に作るべきと思います。

家で考え込んでいても答えは見つかりませんよね?次から次へと湧き出る不安に追い詰められていってしまいます。そんな時は森林からでる「フィトンチッド」などの物理的な方法も必要かと思います。

もしお子様が何かに悩んでる様子が見受けられたら、キャンプでの森林浴という選択をしてみてはいかがでしょうか。