自立を促す!子どもの叱り方
子どもが言う事を聞かなくていつも怒ってしまう
感情的になってはダメだと思いつつもつい怒鳴ってしまう
叱る事は躾だと思いつつも子どもに悪い影響を与えないか不安
こんにちは”キャンプ育”トレーナーのRockです。
子育てをされてる方ならあるあるだと思います。たまになら良いのですが毎日の事ですからね、あまりに言う事を聞かなかったりすると嫌気がさしてしまう事もありますよね。また躾の為と思っても「叱る」と「怒る」が曖昧になって悩んでしまったり・・・。
ちなみに自分で人生を決める判断が出来て、安心感や倫理観を持った大人に成るには親の「声掛け」や「受け」によるコミュニケーションが大切だと言われています。実際に親から言われ続けた事って皆さんも結構覚えているのでは無いでしょうか。
叱り方にも顕著に表れます。例えば、「何でこんなことも出来ないんだ!」、「どうして出来なかったんだ!」なんて大人に凄まれたら安心どころか不安になるばかりですよね。
つまり子どもの自立心を育てるには、問題を起こしたときに叱り方を大人が意識しないといけないのです。
私はキャンプを通じて子どもの自立心を育てる仕事をしています。勿論キャンプは大人でも大変な時がありますので、子どもがやろうとすると上手く行かない事の連続です。そんな時にどんな声掛けが出来るかが重要です。
子どもを叱る時に大切なたった一つの事
子どもを叱る際には色々言い方があると思います。ですが共通して意識したい事が結果を受け否定するのでは無く、取り組みを認め「次は頑張ろう」と言ってあげる事なんです。大人でも結果がダメだったとしても過程を認められると嬉しいですよね。
しかし危険であったり緊急を要する時は直ぐに「ダメ!」「危ない!」と、何故かを説明し感情的にならずに目をみて言う必要があります。その後に「次はしない様に頑張ろうね」といった具合です。
私のおススメするキャンプで言うと、上手くテントが設営出来なくても、全然火が付かなくても、キャンプ料理が上手に出来なくても、「次は頑張ろうね」と明るく言ってあげるのです。そうする事で自立心が育ち、ゆくゆくは学歴や所得、幸福感などが高い大人に成るというデータも在ります。
取り組みを認めてあげる事がもたらす成長
「叱る」の反対は「褒める」です。独立行政法人経済産業研究所が2021年に行った調査によると、「褒美をもらった」、「えらいね」、「頑張ったね」の褒め方を比較した場合「頑張ったね」と言われ育った大人に「自立心」、「安心感」が高い傾向がみられたそうです。
結果に対した「褒美を挙げる」や、「えらいね」より、「頑張ったね」という声掛けは結果に左右されず取り組んだ事と過程を認めてあげる事が出来るからと考えられます。
これは叱る事も同じで、「罰を与える」、「どうして出来ないの」と比較した場合「次は頑張ろうね」と言ってあげた方が「自己決定感」や「安心感」が高い傾向があるとの事です。
叱り方や褒め方が所得や学歴にも影響すると考えらえています。言い回しは場面で違ったりするとは思うのですが、結果より過程(取り組んだ事)を褒めてあげる事が大切というのは心にとめておきたいですよね。
叱る具体的な場面
子育てにおいて最も有効なのはプロセスを重視する「支援型」との事です。つまり子どもを放任するでも無く、厳格にコントロールしようとするのでもなく、見守り、支援する事で自立心や安心感にいい影響を与えます。
内弁慶なんて言葉がありますが、いい意味では家庭内では本当の自分を表現できていると言えます。厳しく接していたらやっぱり親の顔色を伺ってしまいますからね。
ただ、当然厳しくする瞬間も必要と思います。場面でどう叱っていくのが良いのか、キャンプ育トレーナーとしてキャンプバージョンと交互にご紹介致します。
●テストの点が悪かった
「よく頑張ったね(過程を褒める)、次はいい点数が取れる様に頑張ろうね」
●火起こしが上手く出来なかった(キャ)
「もう少しで火が付く所だったね(取り組みを認める)!次はこのやり方を試してみよう!」
●友達を叩いてしまった
「ダメだよ!(即座に)、悔しかったんだよね(気持ちを肯定する)、でもお友達は痛くて悲しいよ(理由を説明)、次は叩かない様にしようね?」
●片付けがしっかり出来なかった(キャ)
「見て、綺麗になったでしょ(綺麗の状態を知ってもらう)、次に使う人が気持ちいいよね(理由)、次は片付けを頑張ってみようね。」
言葉の掛け方は家庭環境によって色々あると思います。毎日の事ですが、粘り強く向き合っていけるといいですよね。
終わりに
叱るというのは親としてもパワーのいる所ですが、少し過程・プロセスを褒める事を頭に置いておくと自立心のある子どもに育ってくれる可能性があります。
「期待されてるとか」、「認められる」と思うとやっぱり嬉しいですからね。
私はキャンプを例に出していますが、「取り組みを褒める」事が沢山出来る環境に連れて行ってあげる事もいいかもしれません。日常の中ではやっちゃいけない事の方が叱る事が多くあると思いますので。
是非子供を叱る時には、感情をぐっと堪えて言葉がけを意識してみて下さい。
参考文献:褒め方、叱り方が子どもの将来に与える影響ー日本における実証研修