教育方針を「思いやりのある子」とするのが大切な理由
自分のことだけじゃなく、まわりにいる人を幸せにできるような思いやりのある子どもに成長してくれたら嬉しくないですか?
こんにちはキャンプ育トレーナーのRockです。
みなさまは教育方針がありますでしょうか?もちろんそんな堅苦しいことは考えていない~なんて場合もあるでしょうし、逆に将来像を見据えて積極的に子どもに関わっているということもあるかと思います。
正解はありません、親ごとに子どもへの向き合い方は千差万別かと思います。
ですが、小学生以下の子どもを持つ親へのアンケート調査をおこなうと、「思いやりのある子に育って欲しい」が高確率でトップになります。それだけ「思いやり」は子どもの成長で重要視されているということですよね。
例えば、思いやりのある子どもは友達と仲良くなるのが早いでしょう。あと自分が困っているときもすぐに助けてくれる友達がいてくれるかもしれませんね。
思いやりは大人でいうところのギブの精神に近いものがあり、世の中でもっとも成功している(経済的に)人達の特徴でもあります。「思いやりのある子に育って欲しい」と願っている親が多いのも納得ができませんか?
思いやりは返ってくる
なぜ「思いやりのある子に育てる」が大切なのでしょうか。それは、自分が扱われたように人を扱うという人間の性質があるからです。返報性の法則ということもあります。
例えば、いきなり友達が自分の気にしていることを指摘してきたら、反発して言い返してしまいますよね?逆にサプライズのプレゼントや、落ち込んでいるときに声を掛けてくれたりすると、その人に好印象を持つこともあると思います。
極端な例ですが、人を傷つけるひとは自分も傷つけられやすい。人に優しいひとは優しくされやすいと言えるのです。やっぱり多くの方が後者の様な人間関係を望むと思います。
優しければ良いのか?
では「思いやり」とは優しければ良いのでしょうか?いいえ、そうではありません。思いやりとは相手の立場で考えることができるということです。相手の気持ちを考えるから優しくできたり、ときには怒る事ができるのです。
例えば、浪費家の人が「お金を貸してくれ」と言ってきたとき、自分にお金の余裕があっても相手のためを思うと貸さない、ということがあるのではないでしょうか。それはお金を貸したところで相手のためにならないという思いやりからでる選択肢だと言えます。
または、パートナーが新しい職場に変えての初出勤の週だとして、きっとその週は覚えることがたくさんあり新しい人間関係にも気を使い疲れてしまうことでしょう。
そんなときは、いくら自分が忙しくとも帰ってきたら相手の話を傾聴する時間をつくったり、疲れたときに元気になる甘いものなどを買っておいてあげる、などは思いやりのある行動ですよね。
相手の立場で考える事から具体的な行動につながるのです。前述したとおり、利他の精神は自分に返ってくるということがあります。自分本位な性格ではだれも助けてくれなくなってしまいます。
細部に神は宿る
では、どうしたら「思いやりのある子」に育つのでしょうか?
ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが言った言葉で「細部に神は宿る」というのがります。それと日本古来の考え方で「八百万の神々」というものがあります。ニュアンスの違いはあるのですが、私は両方とも他人を尊重する意味合いがふくまれていると考えます。
なにが言いたいかというと、人間はもちろん自然や小さきもモノにも魂があるということを伝えることで、思いやりのある子どもは育つということです。自然にもモノにも神様がいると考えたらぞんざいには扱えないですよね?
まずは親が子どもに対して思いやりを持って接することはもちろん大事です。それと日々の食べ物や服でもオモチャでも何にでも感謝の姿勢をもち、つねに前向きな言葉がけをしている姿勢をみせることです。あと自然の中で草木や生き物に触れながら、たくさんの命の存在を感じてもらうことなどは効果的かと思います。
最初は伝わらずとも、「全てには魂があり、尊重する姿勢」を親が示してあげることで、子どもは少しずつ思いやる心が身についてくるはずです。
おわりに
思いやりの心は巡りめぐって自分に返ってきます。「そんなの意味がない」と感じることでも、損得を考えず行動することで双方にポジティブな感情が生まれるからですね。
- 友達を助けてあげられる
- 相手の傷つくことはしない
- 困っているときに優しい声掛けができる
そんな子どもに育って欲しい。そんな想いがありましたら、ぜひ教育方針を「思いやりのある子」に育てるとするのがおススメです。