知識と体力のある子どもになる食育【タケノコ編】
収穫から調理まで子どもでも出来て、健康で立派な身体を育てる手助けになり、知識や体力の向上も期待出来る食材があったら良くないですか?
こんにちは!”キャンプ育トレーナー”のRockです。
食育という言葉があります。食育は子どもの健全な成長の為に「食」を選択する力です。体力・知識・道徳の基礎になるとも言われています。
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。
農林水産省
私たち大人なら体調に合わせて食事を変えたり、目的に合わせて食事をとる事ができますよね。また「いただきます」と命をいただく事を知っています。
子どもにも幼少期からこの「食育」に取り組む事で、食材への感謝を忘れず健康な成長の為の「食」を選択出来る大人になる事でしょう。
収穫から食べる事まで一貫して出来る食材
子どもの食育を進めるには「農業体験」「収穫体験」などが有効です。何故なら自然から自分で収穫をする事で食材の知識やありがたみが分かるからです。
完全に自然の恩恵に預かり、採集から喫食までを一貫して行える物と言えば。
- 魚釣りで釣った魚を調理して食べる
- 山芋を掘って来て食べる
- 山でキノコを採って来て食べる
などでしょうか。
少し専門性が必要ですしキノコはかなり危険ですね。現在はスーパーで安全で豊富な食材が並んでいるのでそんな事をする理由もないと思います。ですがこの春の時期だけ全くの自然から採集して美味しくいただける夢の食材があります。
それは多くの方がご存じのタケノコです。
タケノコを活用した食育
タケノコは春先の3~5月くらいまで竹林で採集できます。食用のタケノコにも種類がありますが、一般的には「孟宗竹」という品種が代表的です。それが何故「食育」に繋がるのでしょうか。自然で自ら採集した食材を調理して食べる体験が出来るからです。しかも美味しくタケノコを食べるにはいくつかの試練を乗り越えていかないといけません。
例えばタケノコは山の中に入って行かないとありません。あとタケノコがあっても食べられる状態の物を選ぶ必要があります。皮も沢山ついてるので剥いて直ぐに茹でなければなりませんね。
それを乗り越える(問題を解決する)過程で知識や体力もついてくるんです。
子ども時代の成功体験や失敗体験は大人になってもよく覚えている物ですしね。私も昔タケノコを取りに行ってもう食べるのには成長し過ぎてしまっている物を沢山採って来てしまったことがあります(*^-^*)
それでは簡単にタケノコの収穫から食べるまでの工程を簡単にご紹介させていただきます。
タケノコの収穫
前述しましたがタケノコは3~5月に採集するものがほとんどです。ただ成長するスピードがとても早い為、(一日数センチから、時には1メートル以上も成長する場合もあります。)
旬の終わり頃にはほとんど竹になってしまっていた、なんて事があり得るので注意が必要です。そして一番柔らかく美味しい若芽を探して掘っていきます。若芽は地面から見えるか見えないかの微妙な大きさの物を見つけるのがポイントです。
この「タケノコを見つける」というのがまた楽しいんですよね。
そしてタケノコを見つけたら、
- 周りを円を描くように堀る。
- 根本から取れる様に鍬を振り下ろす。
- てこの原理で鍬を利用して堀りあげる。
この手順で掘ってみましょう。
ポイントは焦らずにしっかりと回りを掘り下げる事です。そうすることによってタケノコを綺麗に根本から掘る事ができます。掘ったタケノコは背中のかごに入れていきましょう。かごがいっぱいになっていくのがなんか楽しいんですよね。
狙うべきは穂先の黄色い開いていないタケノコです。(穂先が開いていなく、色が黄色に近いほどえぐみが無いです)ですが膝くらいまで伸びてしまったタケノコも十分美味しく食べられます。
タケノコの調理
タケノコを採った後は直ぐに処理をするのが大事です。
タケノコ(筍)の保存方法JAグループhttps://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=43エグみが出るのですぐに茹でましょう。茹でる際には、皮つきのまま先端を大きく斜めに切り、皮の部分に縦に切り込みを入れます。ひとつかみのぬかと一緒に大きな鍋に入れて水から茹でます。沸騰したら弱火にして、根元に串が通ったら火を止めます。40~50分が目安です。茹で湯ごと冷ました後、水にひたせば、冷蔵庫で一週間保存できます。
皮を剥いた後に茹でても大丈夫です。予め大きなお鍋を用意し、釜戸に火をつけておくと(火の守をしてくれる人がいる場合)スムーズに処理できると思います。沢山の皮が出ますので頑張ってお片付けをしましょう。
タケノコの食べ方
タケノコの食べ方は色々あります。
お刺身
先ず採ってから直ぐなら(茹でてから)お刺身も美味しいでしょう。横に薄くスライスしてわさび醤油などで食べるのがお勧めです。適度な歯ごたえが癖になります
煮物
大根やがんもなどと煮ても、単体で煮てもいいです。
土佐煮などはシンプルでいいですね。鰹節と相性がいいんです。
焼き物
シンプルに焼くのもおすすめです。
一番触感を味わえるのは焼きではないでしょうか。炭火で焼いてお醤油で食べたら美味しいでしょうね。
炊き込みご飯
定番の炊き込みご飯も、子供が喜んでくれそうですよね。
ご飯と一緒に炊くだけ簡単です♪
まとめ
いかがでしたでしょうか。収穫から調理まで一貫して子どもでも出来るタケノコは食育にぴったりです。また自分で収穫出来た感覚は「自信」になります。期間が短いのがネックですが、その知識も含めて食育です。
いつもは何気なく食べている食事も、一から経験する事によって有難みも増し、「食」への理解も深まる事でしょう。夏は夏野菜の収穫。秋は芋堀してじゃがバターなんてのもいいかも知れませんね!
子どもの健全な成長を助けてくれるタケノコ堀、旬な時期に親子で出掛けてみるのもおススメです!