子どもが成長するキャンプのプログラム
子どもは自然に成長するものですが、出来ればより逞しく感性豊かになって欲しいと思うのが親心かと思います。
こんにちは、「自立心が育つ」キャンプの学校、キャンプ育トレーナーのRockです。
子どもの成長を促してあげるにはやった事無い事をやってみるというのが大事です。
何故なら出来る、出来ないに関わらずまずやってみない事には経験が出来ないからです。まぁ勿論当たり前の事なのですが、この「やってみる」をより良い経験となる様に工程を組んであげるのがキャンプのプログラムです。
例えば小学校で行く野外活動ですと皆で協力して炊事をしたり、班に分かれてオリエンテーションなどを行ったりしますよね。それによって子どもの協調性や創造力などを育てるのが狙いです。
野外教育の目標としては,一般的に,自然に対する興味・関心の醸成,自然と人間の望ましい在り方の理解,自然体験活動の楽しさや技術の習得,自主性,協調性,社会性,創造力,忍耐力の育成など,様々な目標が考えられる。また,青少年を対象とした野外教育は,総じて,青少年の知的,身体的,社会的,情緒的成長,すなわち全人的成長を支援するための教育であると言える。
文部科学省
つまり普段やった事の無い事に加えて、しっかりとプログラムのあるキャンプは子どもの成長を大きく促します。
今回は子どもが大きく成長出来るキャンププログラムについての記事です。
以下目次です。
目次
キャンプってそもそも何?
キャンプと聞くと、キャンプ場で親子や友達とテントやタープを張りキャンプ飯を作り非日常を楽しく過ごす。なんてイメージだと思います。
意味合いとしては野外での一時的な生活というのがキャンプです。
キャンプ(Camp)という言葉※には、本来、「兵士が天幕に泊まって宿営している場所、あるいはその訓練を受けている場所」「人が集まる場所」という意味が含まれています。
引用元:日本キャンプ協会
その他の使い方としては、「野球の球団が沖縄でキャンプしている」とか「集中してスキルを身に付ける〇〇キャンプ」なんて言い方をしますよね。テント張ってキャンプ飯を作る~と言ったイメージだけでなく広い意味合いで使われています。
キャンプは大きく二つに分けられるんです。
キャンプの種類
上記の様にキャンプには種類があります。目的に応じてやり方が変わって来るからです。
レクリエーション目的のキャンプ
ファミリー(家族)でデュオ(二人)でソロ(一人)で、テントを張ってキャンプ飯を作り夜は焚火を囲んでお酒を飲む・・そんなイメージですよね。現代の意味合いではこちらがポピュラーだと思います。
組織キャンプ
別の側面でキャンプという言葉は、「何かの目的を達成するための手段」として使われます。例えばニュースでも、「野球の〇〇球団が〇〇県でリーグ優勝に向けて秋季キャンプをしている光景」を目にすることも多いのではないでしょうか。
「球団を強くしてリーグで優勝する為」という明確な目的がありますよね。
つまり、「キャンプをする」のではなく「キャンプで何をするか」が重要になってきます。
キャンプ育はキャンプの楽しさを保ちつつ、子供の自立心を育てるプログラムを組んでいます。
キャンププログラムとは
キャンプは自然の中で行うのが子どもの成長に良いとされています。普段触れない自然の中で好奇心や行動力が育つからです。
その中でも上記の組織キャンプの「何かの目的を達成させる手段」としての側面が子供の成長に効果的です。
例えばプログラムを取り入れたキャンプは指導者が存在し、運営する人たちが役割を全うしながら行います。そして指導者は対象者に合わせて発育発達を狙ったプログラムを作成することで効果が期待できるのです。
キャンプにプログラムを取り入れる事でより子供の成長が期待できます。
キャンププログラムの対象者
子どもに限らずキャンプは老若男女誰でも対象となります。
何故なら対象の参加者に合わせたプログラムが作られるからです。
お年寄り向けのプログラムでしたら自然とゆったり触れる事での心身のリラックスや、キャンプ時は日常より体の活動レベルが上がりますので運動目的という事もあると思います。
子どもが対象の場合は組織でのコミュニケーションにより協調性や行動力、身体の運動能力の向上などが目的になってくるでしょう。また、あまり外で遊ばない子供に外遊びの楽しさを体験してもらう、なんて動機でも大丈夫です。
余談ですが、活動的で健康志向な女性の為にキャンプ×ヨガなんてイベントもあります。
NEW ACOUSTIC CAMP 2022
皆で楽しみながらも目的の効果を得る事が出来るのがキャンププログラムです。
子どもに自然の中で大きく成長して貰う為のキャンププログラム
では子供を成長させるキャンプのプログラムはどういった物なのか、様々ある中でほんの一部をご紹介致します。
ウォークラリー
キャンプの自然を生かすと言えばウォークラリーです。
自然の多い場所なら木や看板や目印も分かり易くて楽しいコースが出来ます。
コマ図を用いた地図を見ながら仲間と共に解読し、協力して進んでいく事によって。
- 行動力
- 協調性
- 分析力
などの成長が期待できます。
キャンプ場の様な所は敷地も広い場合が多いのでウォークラリーはぴったりなんです。
火起こし体験
小さい火種をつくって薪や炭に火をつける工程です。家ではコンロなどで簡単に火が付きますよね。(IHだと火すら見ないかもですね)
これマッチやバーナーでも最初から火を起こそうとすると結構コツが必要なんです。
例えば乾いた木を集めたり、薪割をしたり、釜戸を作ったり、火の守をしたり、後始末をしたり。火起こしひとつでもかなりの工程があります。
火起こしを体験する事で
- 自信力
- 責任感
- 危険回避能力
などの成長が期待できます。
普段火に触れない子供だからこそ非日常の体験となり、わくわくどきどきし楽しみながら取り組める事と思います。
キャンプ料理作り
最初はお手伝い程度からでも良いですが、普段お料理をしない子供にキャンプ料理に挑戦してもらうのもいいですね。
材料をカットしたり、ご飯を飯盒で炊いたり、生地をこねてピザ作りをしたり。自ら料理を作って親にふるまったり自分で食べる事で、
- 自信力
- 感動体験
- コミュニケーション力
などの成長が期待できます。
皆さんも小学校の野外活動等でカレーなどを班で協力して作った思い出などあるのではないでしょうか。
野外での料理は非日常の大きな非日常の体験になります。「やってみる」にぴったりです。
まとめ
いかがでしたでしょうか、キャンプにプログラムがある事によって「目的」が達成されていくキャンプとなります。子どもの成長を自然の中でより促していく為に、キャンプのプログラムは有効なんです。
親子キャンプのレベルでも「次はこれを子どもとやってみようかな」なんて計画してみるのもいいかもしれませんね。キャンプにプログラムを加えて子供の成長を促しましょう。
余談ですが、キャンプインストラクターの講習で教わった言葉があります。
「ある活動が手段化される時、その活動の本来の楽しさ、面白さが削られていく」
あくまでキャンプのプログラムを作って提供する際に、本来のキャンプの楽しさを守りつつも新しい楽しみを体験してもらうのが大事だという事なんです。
そんな事を意識しながら、指導者は子供が楽しみながら成長出来るプログラムを作って行きたい所です。